体を通して脳を鍛える、ビジネスマンのトレーニング
昨日の午前中も30代起業家の方「Kさん」のパーソナルでした。
この方はQuestに通い出してもうすぐ3年。
その間にKさんは独立、起業、結婚と人生の大きな転換期を経て、今に至ります。
その方がいつもトレーニング中に仰ること。
「今、バチッと目が開きました!」
「脳が目覚めた感じ」
そして帰る時には
「疲れていたけど、来たらまた元気になれるのがわかっているから、やっぱり来てよかった」
そんなKさんですが、最初からそんな風に強い意志とポジティブなマインドでトレーニングに取り組めた訳ではありませんでした。
辛いことを避ける方法
最初にお会いした頃のKさんは部活などできつい運動をしてこなかったため、肉体的なキツさへの耐性が低い印象でした。
さらに積極的にビジネスを立ち上げようとする姿勢を表すように、ちょっとせっかち。
その二つが重なるとどうしても動きのスピードが上がり雑になりがち。
しかし知的好奇心が旺盛なので、理屈や理論に興味がある様子。
そこで僕が指導上心がけたのは次の2点。
1.最初は負荷を下げて、その分丁寧に動けるようにする
2.その動きに関することはもちろん、それに付随するエピソードなどを合間に話す
そうすることで動きのメカニズムがわかり、さらに僕が話す間にインターバルが取れるので、リフレッシュできてキツさが和らぐのです。
トレーニングで一番重要なのは継続です。
効果を焦るあまり、ただキツくしては肉体的にも精神的にも挫折につながってしまう。
だからこそどうすれば「辛い」と思わずに、実は「辛いこと」を乗り越えていただくのか?
その部分を工夫して指導しました。
さらに実際に「目が覚めた」ように感じる種目と強度の選択も重要です。
トレーニングが脳を目覚めさせる要因
脳が目覚めてように感じるのは大きく分けると2つの要因が関係しています。
1.BDNF
BDNFとは脳由来神経栄養因子を表し、簡単にいえば脳細胞が発達し、神経同士がつながるための栄養になるもの。
これを脳内で生成するのに最も効果があるのが運動です。
そして運動によって生成されたBDNFの影響を受けやすい脳の部位の一つが「海馬」です。 BDNFによって海馬は「元気」になり、それによって記憶力の向上やストレス耐性を高めることに繋がります。
2.血流
運動は全身の血流を高めますが、それは脳でも起こります。
脳内で特に運動により血流が増す部分が「前頭前野」です。
前頭前野は人類の脳で特に発達が見られる部位で「高次な決断」や「理論的思考」「抽象的思考」などを司る部分です。
この部分の血流が増すことで、難しい思考もスムースになるだけでなく、ストレス耐性を高めることにもつながります。
運動によって得られる「脳が目覚めた」感覚の要因になるのがこの2つなのです。
どんなトレーニングが脳を目覚めさせるのか?
筋トレ派の方には残念なお知らせです。
脳を目覚めさせるために最も効果的な運動は筋トレではなく、有酸素運動=代謝系運動です。
では具体的に効果的な運動強度と時間は以下の通りです。
1.運動強度
BDNFと脳の血流量を増やすために必要な運動強度は最大運動強度の65%以上、できれば80%くらい。
この強度を測定するにはやはり心拍数を目安にするのが良いでしょう。
心拍数の算出方法は {207ー年齢×0.7)×0.65〜0.80で求めることができます。
例:40歳の方の場合 (207ー40×0.7)×0.65〜0.80=116〜143拍/分 2.運動継続時間 少なくとも20分、できれば30分以上は継続するようにしましょう。
以上の運動強度と継続時間を実現できる運動の種類を選びます。
例えば、ランニング、フィットネスバイク、サイクリングなどが良いでしょう。
僕がおすすめなのはやはり「バーピー」や「バトルロープ ウェーブ」「ケトルベルスイング」など「ファンクショナルトレーニング」の種目の中から心拍数が上がるものを選ぶと良いでしょう。
なぜなら「ファンクショナルトレーニング」の種目では全身を連動させて動作を行うので、正しいフォームで動くためにはスキルが必要だからです。
実はBDNFを増加させるためには高い心拍数だけでなく、運動の難易度がある程度高い方が効果的だという研究結果もあり、そのためにシンプルな有酸素運動よりも「ファンクショナルトレーニング」の種目の方が効果が高いと思われます。
と言うことで今日もKさんは「ファンクショナルトレーニング」で心拍数を上げてたっぷり一時間動きました。
そしてもちろん帰る際に次回のご予約も。
このように週に二回のQuestでのパーソナルで脳を活性化し、ビジネスを頑張るKさん。 Questでは彼以外でも多くの方が、トレーニングで鍛えた体と脳で、日々起こるさまざまな問題を軽々と乗り越えています。
つまりQuestの「ファンクショナル(機能的)トレーニング」は脳の機能も高めるトレーニングなのです。
今後はYouTubeと連動し、エクササイズ実技を動画でご紹介しながら、こちらで解説していこうと思っています。
そのためにもぜひ事前にチャンネル登録をお願いいたします。
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