ムエタイレジェンド センチャイに関する考察


上の動画は僕の大好きなムエタイレジェンド、センチャイ・PKセンチャイジム選手のハイライト動画です。

以下は今日、SNSであるキックのジムの会長様とやりとりをする中で、センチャイの技術に関してご質問があったので、それについて答えた内容です。

セーンチャイ大好きでずっと研究してるんです。
以下が僕なりに考えた彼の技術の特徴です。
1.間合い操作
重心が常にほぼ真ん中なので、前後左右どちらにでもすぐ動ける。
また一歩の移動が大きく、相手が位置を掴みづらい。
ムエタイリスペクトの欧米人がムエタイの後重心で構えると完全な餌食。

2.リアクション
必ず相手のリアクションを誘い出す動きから始める事によって、常に自分が予期できる展開に持っていく事ができている。

3.パターン化
上の2つが完全にパターン化されているので、自分は余り脳が疲労せず試合をしている=相手の予期せぬ動きにも対応しやすい状態、なので常に余裕がある。

4. 超一流のコカシのテクニック
KOできなくても、何度もコカされているうちに体力もメンタルも削られ、ペースを握られてしまう。

5.ショートのパンチ、パワフルな蹴り
この2つを駆使し、上の3つと組み合わせる事で相手はディフェンスできない。
蹴りもパンチもパワフルな方が攻撃がわかりやすくなる。
ただ、彼のセミナーでの注意点として、シャドーの時ミドルもハイも振り切って回転せずに、インパクトを超えた辺りで降ろして、そのまますぐに構えに戻る事を強調していました。

特に1〜4までは
①技術の基本を理解する
②約束組手的な対人練習で身につける
③限定自由組手的な対人練習で技を磨く
④完全なフリーのマスでさらにら使えるようにする

この①〜④を繰り返しながら、細かい修正を加えて技の精度を上げているからこそだと思います。
特にレンチャーンがある分だけ精神的にも肉体的にも楽に対人練習できていますよね。
試合に関しては一言で言うと常にセンチャーイペース。
近年はそれを崩されるのを見た事がありません。
ただ体が強く彼より背が低くて、前重心のパンチャーとの対戦は余りないような気がします。
この辺りは対戦相手の選択も上手いですね。
基本的にThai Fightでは誰も彼が負けるところは見たくはない。
あのイベントに出ている限りしばらく安泰でしょう。
以上僕なりの考察でした。


レンチャーンとはタイ人がよくやる遊びのようなマススパーのことです。

僕はガチスパーも大切ですが技術習得には上にあげた4つのプロセスを踏むことが重要だと考えています。

しかし日本の実際のキックのジムの練習では少ないようですが。

ただ強い選手がより強くなるためにも、初心者が技術を身につけるためにもとても重要なプロセスだと思うのでもう一度書きます。

①技術の基本を理解する

②約束組手的な対人練習で身につける

③限定自由組手的な対人練習で技を磨く

④完全なフリーのマスでさらにら使えるようにする

ここまでができて初めてスパーリングです。


格闘競技は競技です。

だとしたらそれがどんなルールでも必要なのは技術です。



ファンクショナルトレーニングラボ クエスト

ここは東京都新宿区四ツ谷 静かな住宅街のマンションの地下 こんなところに?そこにある小さなジム でもなぜか毎日 老若男女 多様な人々がここに集まる その多くが さまざまなパーソナルジムを彷徨った『ジム難民』 そうここが「探求」という名のジム 誰かがこう呼ぶ 『パーソナル難民、最後の場所』 ここにはあなたの求める「答え」が、きっとある・・・

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