「スキル獲得の脳科学的アプローチ」② スキルを増やすサルって??

はじめに 

前回からスタートしたシリーズ「スキル獲得の脳科学的アプローチ」 ①のnoteはお読みいただけましたでしょうか? 

まだの方はぜひお読みください。

ここで質問です。 

みなさんが考える「人」とその他の「動物」との違いはなんですか??

 この問いに対する僕の答え これが今回のテーマです。 


 立ち上がる「赤ちゃん馬」

 以前テレビなどでもよく取り上げられていた「獣医」や「畜産農家」のドキュメンタリーなどでお馴染み。 馬などの出産シーン。 

 誕生したばかりの赤ちゃん馬が必死に立ちあがろうとして、よろよろしながら母親の傍でたたずむ姿。 

「感動の名シーン」なわけですが、この生まれてすぐ立ち上がる姿がキーポイント。 


 なぜ人がこれで驚いたり感動するのかと言えば、そんな行為は人では絶対にありえないからです。

 人は何もできないまま生まれてくる そう、新生児は基本何もできません。

 口元に水分と養分をもたらすものが近づいた時、しゃぶりつきウグウグと飲み込むくらいしか。


 他には指や手に何か細いものが触れると(例えば両親の指とか)握ろうとして指を動かしますが、この動きは一旦なくなります。

 つまりこれらの動作は「自らの意思でやろうと思ってやっている」のではなく、遺伝子に組み込まれた生命維持のための「反射」にしかすぎません。 


 このように運動動作的側面で見るとほとんど何もできないのが、生まれたばかりの赤ちゃん。 

ここから一般的には1年半かけて、やっと人が日常で行う「基礎的動作」の原型が形づけられる。

 生まれてすぐに立ち上がる馬とは大違いです。 


 人は獲得する生き物

では馬に、いやいや「人」以外の生き物に以下のような動きはできるのでしょうか? 


・芸術的な一流バレエダンサーの精緻な様式美としての動き 
・相手とのタイミングを絶妙にはかり、相手のパンチに0コンマ〜秒で反応して  カウンターで相手をダウンさせるトップボクサーの技術 
・ギタリストの超絶速弾きでのアドリブソロパートのかっこいい演奏 


 はい、できるわけないですよね。

では生まれてすぐにはほとんど何もできなかった「人」がなぜこんな高度な「動作スキル」を身につけることができるのか? 


 このメカニズムについて明確に理解すれば「動作」はもちろん、それ以外のスキル習得にも大きく貢献するのです。


 動物は何かできない技術を身につけようとはしません。 

例えば「狩り」をする肉食動物は集団での狩りの方法としての役割分担について経験を積み重ねて実践できるようになりますが、それも遺伝子レベルの話。 


「狩り」をもっと効率的にするために 

・高く飛べるよう訓練をする 

・穴を掘って獲物を追い詰めそこに落とす

 ・武器の利用を始める といった自分の能力を高めるトレーニングをしたり、狩りの方法自体を変革したりはしません。 

 唯一人間だけが新しいスキルを身につけることで生き延びてきた「サル」なのです。 


 「現代のサル」のスキル獲得法とは 

キーポイントになるのは「言語化」と「前頭前野」です。 

もちろん「言語化」しなくてもスキル習得できる人もいるでしょう。 

ただ重要なのは「スキル獲得の方法」をメソッドとして普遍化することで、できるだけ多くの人がそのメソッドを利用して再現性の高い「スキルの獲得」ができるようにすること。


 そうであるならば他の動物と人間を比較し、どのような構造でスキルを獲得するのかを理論的に考えれば答えは自ずと見つかります。

 
 そのキーポイントが人の脳だからこそ発達している「前頭前野」 そしてその「前頭前野」と「言語」の関係性です。


 次回は・・・

 前頭前野の役割と技術習得において「言語」がどのように「前頭前野」に働きかけるのかについて説明します。 

 ぜひこのnoteをフォローして楽しみにお待ちください。  

ファンクショナルトレーニングラボ クエスト

ここは東京都新宿区四ツ谷 静かな住宅街のマンションの地下 こんなところに?そこにある小さなジム でもなぜか毎日 老若男女 多様な人々がここに集まる その多くが さまざまなパーソナルジムを彷徨った『ジム難民』 そうここが「探求」という名のジム 誰かがこう呼ぶ 『パーソナル難民、最後の場所』 ここにはあなたの求める「答え」が、きっとある・・・

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