不要不急の意味

昨日、一昨日と2年ぶりのももいろクローバーZクリスマスライブ「ももいろクリスマス2021 さいたまスーパーアリーナ大会」に相方さんと2人参戦してきました。

2011年に同じさいたまスーパーアリーナで開催してから丸10年という事もあり、10年前と同じ曲や同じマーティン・フリードマンのゲストでのギタープレイなど各所にオマージュを盛り込みながら、はるかに大人になったももクロを心から楽しみました。

2019までは年に必ず12回は参戦し続けたももクロのライブ。
でもこの2年間はここまででわずか3回。
去年はこの10年間で初めて「ももクリ」が中止になりました。

その2日間の最後の挨拶。
推しの玉井詩織さんの時です。
「2年ぶりにモノノフ(ももクロのファン)の皆さんが来てくださる中で、こうしてももクリを無事に開催する事ができました」
「この2年間、ライブは生きるためには必要ないのかな?必要ないよね。だから今はライブなんてできないんだ。そう思った事もありました」
「でも今日ライブをやっていてモノノフさんの顔を見ていたら『やっぱりライブは生きるために必要なんじゃないかなって』」

この時、声を出してはいけない観客席から、本当に強い強い割れんばかりの拍手が沸き起こり・・・

本当に人前では泣くことのなくなった玉さんが「もうみんな優しい・・・」と言いながら号泣しました。

もちろんその場にいる多くのモノノフさんも。
もちろん僕も相方さんも。
もう涙が止まりませんでした。

ももクロは10年前から「King of Live」を名乗っています。
テレビの歌番組やバラエティではなく、ももクロの本領発揮の場はライブ。
ライブパフォーマンスの楽しさを常に追求してきたからこそ、デビュー13年で未だに数万人の観客を集める事ができる。
この2年間、その最大の武器をもがれてしまったのです。

さらに玉さん自身もコロナにかかり、またバラエティのロケで指に全治1ヶ月の怪我をしました。
3年前の10周年ライブのラストで「この10年、病気や怪我で仕事をお休みした記憶がない。丈夫に生んでくれた両親に感謝したい」と言っていた玉さん。

その上、明治座で10月に予定していた自身の座長公演も稽古までしていたのに急遽延期に。

玉さん、きっとこの2年間、沢山の辛い思いを胸に秘めてたんだなぁ。

我々フィットネス業界に生きる者も同じです。
「ジムに行くのは不要不急の外出」
感染予防のためにQuestも国と都の休業要請を受けて、この2年で計5ヶ月ほどお休みをしました。

もちろんその間も動画配信をしたり、オンラインでセミナーやセッションをやり、出来る限りの工夫をして、出来るだけ多くの方に健康とエクササイズを届け続けました。

決して諦める事なんてしませんでした・・・

今、メンバーさんが戻って来てくれて、その上で新しい方も参加してくださって。

そんなみなさんにはQuestが必要なんです。
リアルなパーソナルトレーニングセッションでしかできない事があるんです!
僕と顔を合わし、呼吸や動きを肌で感じるからこそ、伝わる「生きる」という事の素晴らしさ、喜び、楽しさがあるんです!

東日本大地震の時、僕のブログに「こんな時にフィットネスなんて不謹慎だ」という批判をもらった事もあります。

たしかに関係ない人たちにとって、フィットネスは不要不急と感じるかもしれません。

でも僕は信じています。

僕は10年前と数年前、2度鬱の症状に苦しみ自暴自棄になりました。
その時に僕を救ってくれたのはももクロです。
ももクロの存在が無かったら、僕は完全に笑顔を失っていたでしょう。

そして僕はフィットネスの世界で人に伝える仕事を38年間やり続けてきました。
その間に沢山の人たちの生きる力になって来たという自負があります。

エンタメもフィットネスも無くても良いと思う人もいるでしょう。
でも確実に人の心を突き動かし、明日を生きる力になっているという人も必ずいるのです。

昨日は玉さんの美しい涙を見て、そして一緒に泣きながら、僕はそう感じていました。

自分のためじゃない。
自分を必要としてくれている多くの人のために、自分の道を信じて前に進み続けます。

玉さん、そしてももクロのみんな。
素晴らしい2日間の夢のような時間を本当にありがとう。


ファンクショナルトレーニングラボ クエスト

ここは東京都新宿区四ツ谷 静かな住宅街のマンションの地下 こんなところに?そこにある小さなジム でもなぜか毎日 老若男女 多様な人々がここに集まる その多くが さまざまなパーソナルジムを彷徨った『ジム難民』 そうここが「探求」という名のジム 誰かがこう呼ぶ 『パーソナル難民、最後の場所』 ここにはあなたの求める「答え」が、きっとある・・・

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