ぱんちゃん璃奈 分析Vol.4
ぱんちゃん璃奈選手の強さについて解説してきましたが、今回はそのラストです。
前回の前蹴りでも書きましたが、カウンターの蹴りを当てるために、必然的に相手が前に出てくるように誘い出す動きがうまい。
ここではローキック(カーフキック)です。
パンチを当てた後かなり速くバックステップをし、今回も相手が慌てて追ってきて前脚に体重が乗ってきた時にローを蹴っています。
前回の前蹴りと違うのは、一瞬ノーガードになるというフェイクを使わずに動作全体のテンポが速いまま一連の流れがある点。
ここで同じように「ストップ+ノーガード」だと一度前蹴りをもらっている相手はもう警戒してフェイクにかからない可能性が高い。
同じパターンを使わない引き出しの多さを感じます。
良く「前に前に」と言われますが、ただ距離を詰めようと前に出て、パンチが的確に当たらずクリンチを繰り返す選手を良く見かけます。
この試合でも、ぱんちゃん選手にポイントを取られている相手選手が後半再三クリンチを繰り返してしまいましたが、それは単に前に出ているから。
このルールで距離を潰すならK-1ルールと違い首相撲の技術が必要ですが、残念ながら相手選手は首相撲ができないため、そこからの攻防で勝機を見出すことはできませんでした。
僕も選手のセコンドについている時「出るなぁ!」と良く叫んでいましたが、前に出ない事も技術の一つ。
それを使いこなしているぱんちゃん選手は実はかなりの戦術家だと入れるでしょう。
6月19日、東京ドームに出てほしい選手の1人です。
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