スキーヤーのACL(前十字靭帯)損傷のリコンディショニング

スキー中の転倒によるACL(前十字靭帯)損傷のケースは非常に多いんです。

今日午前中も昨年夏に再建手術を受けた方のリコンディショニングのパーソナルセッションでした。
この方は週2回のペースでQuestに通い始めて4ヶ月でかなり早いペースで全ての機能が改善されて、日常でもトレーニング時でもサポーターの類は一切いらないレベルまで機能が回復しています。

元来、スキーの滑走時カーブの局面では膝関節に対して回旋の負担がかかっているように見える事はよくあります。
ただその際に必ずACLが怪我を負うかというとそんな事はありません。

その人の複数の身体的な条件がネガティヴに作用すると怪我につながる可能性が高くなります。

その条件とは
1.股関節の回旋可動域と回旋筋群の筋力の両方が低い
2.胴部、特に腹筋群の動的な筋力がたらない
3.足裏、足関節の安定性、可動性、筋力が足らない

特に矢状面の直線的な能力だけでは十分ではなく、立体的・多面的な能力が必要です。

今日のクライアントの方も受傷部位は左膝でしたが、右の股関節の回旋方向の動作に問題がありました。

そこで左膝に多面的な負荷がかけられない初期段階では、左には矢状面の負荷のみにとどめ、右の足裏、足首、股関節の多面的な負荷に対する動作の強化と胴部、体幹部の強化に努めました。

元々あまり運動経験がない方なのですが、動作習得に関してはかなり早く、どんどんと新しい動きをマスターしてくださいました。

それもあって現在ではジャンプ系の動きも不安なくこなせるようになりました。

今シーズンはご本人も見送っていらっしゃるようなので、今僕もご本人も次のスキーシーズンが心から楽しみです。

ただ他のケガと同じようにACL再建手術をした方のリコンディショニングの方法は一つではありません。
それは原因、そしてその方の本来の能力には個人差があるから。

だから教科書通りのトレーニングで成果が上がるわけではない。
大切なのは教科書的な方法を知り尽くした上で、目の前のクライアントさんとどこまで真摯に向き合い、レアケースである可能性を決して忘れずにオーダーメイドのトレーニング指導をする事です。

そのためにも僕は日々学びを続ける事を止めません!

ファンクショナルトレーニングラボ クエスト

ここは東京都新宿区四ツ谷 静かな住宅街のマンションの地下 こんなところに?そこにある小さなジム でもなぜか毎日 老若男女 多様な人々がここに集まる その多くが さまざまなパーソナルジムを彷徨った『ジム難民』 そうここが「探求」という名のジム 誰かがこう呼ぶ 『パーソナル難民、最後の場所』 ここにはあなたの求める「答え」が、きっとある・・・

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