感覚に頼らない

例えば瞬発的な回旋動作のエクササイズ。
これは遅筋繊維が優位で、球技や格闘技などの競技スポーツの経験がない人にとってはやりづらいし、その効果や必要性を感じないことが多いのです。

それが一般のクライアントで、今すぐにそれが必要ない場合、もっとその人が取り組みやすいエクササイズをロードマップの最初に実施しておくことで、徐々に瞬発的回旋動作に移行することができるようになります。

もちろんそこまで移行する必要がない場合はわざわざそれをやらなければいけないわけではない。

ただそれはクライアントさんの場合です。

それがトレーナーの場合、全てのトレーナーが瞬発的回旋動作を伴うスポーツをやってきたわけではないし、遅筋繊維が優位で伸長反射が苦手なタイプのトレーナーもいます。

そういうトレーナーに指導している時にあった事ですが。
「このエクササイズが身体にしっくり来ない」
「良さがわからない」
そう言ってあまり熱心に取り組まない事がありました。

その場合、そのトレーナーが瞬発的回旋動作が必要なクライアントさんを指導する時にも、そのタイプのエクササイズを処方せず、最大の効果を上げるチャンスをみすみす見逃してしまうかも知れません。

こんな事例をを防ぐためにはどうすれば良いでしょうか?

それは動きやエクササイズについて、自分の感覚を優先しない事です。

エクササイズや運動動作について、常に理論的に考察し、分類しておく。
例えば静的な抗回旋のプランクから始まり瞬発的回旋動作に至るまでのロードマップを理論的に整理しておく。
もちろんそのロードマップを自ら実践して経験しておくことも良いでしょう。
しかしその経験で得られる情報も主観的・限定的なので、その経験から得た感覚が指導の邪魔をすることがあることも理解しておく事が大切です。

人の経験による感覚は極めて部分的で主観的。
エクササイズのプロであるトレーナーができるだけ幅広い層のクライアントから高い顧客満足度を引き出すためには、自分の感覚を最優先せずに、客観的な指標に基づいたエクササイズの分類整理を大切にしましょう。

それも「トレーナーソフトスキル」の一環として、その具体的な方法を今度の動画セミナーには盛り込んでいます。

ファンクショナルトレーニングラボ クエスト

ここは東京都新宿区四ツ谷 静かな住宅街のマンションの地下 こんなところに?そこにある小さなジム でもなぜか毎日 老若男女 多様な人々がここに集まる その多くが さまざまなパーソナルジムを彷徨った『ジム難民』 そうここが「探求」という名のジム 誰かがこう呼ぶ 『パーソナル難民、最後の場所』 ここにはあなたの求める「答え」が、きっとある・・・

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