アスリートの脳を鍛える
4/9 日曜日、Questのクライアントである伊東伴恭選手のムエタイの試合がありました。
無事に3ラウンド判定勝利!
僕もホッとしました。
伊東さんは2年前の2021年からQuestにフィジカルコンディショニングのために通い始めてくださいました。
基本的に週に三回。
その間、フィジカルはもちろんですが、技術的な部分、そしてメンタルまで細かく調整し、鍛え上げました。
なぜ技術部分やメンタルまでアドバイスしたのか?
当たり前ですがアスリートのフィジカルトレーニングは勝つために行うものです。
ただ日本でもさまざまな格闘技選手のフィジカルトレーニングを見ていると
「フィジカルのためのフィジカル」になっているケースが多いように感じています。
フィジカルトレーニングをする際にもこのトレーニングは結果として試合でどのような技術を発揮するためのものなのかを明確にする必要があるのですが、それができていないようです。
それでは選手が目的意識を持ってトレーニングはできない。
さらにそれではフィジカルトレーニングで発揮している動作の神経回路の連結が技術的な動作の神経回路とは別に構築し、それをまた技術練習の際に関連性を持たせるといった無駄が生じるからです。
例えば「走り込みでパンチ力を向上させる」と考えている選手や指導者がいます。
しかし走る時に求められる下半身の筋出力とパンチでのそれは共通点もありますが、異なる部分も多い。
それならただ走るよりも実際のフットワークを教えながら「それがなぜできていないのか?」を理解して、最初からそれを埋めることを意識したトレーニング種目をやる方が選手も混乱せず、合理的です。
こうすることで初めて「フィジカルトレーニング」で強化した体力の要素が、試合で使う技術の向上と結びつき、実戦で活かせるものになる。
だから選手自身が技術的に「何が問題で」「どう修正して」「そのために何が足らないから」「どんなトレーニングをして」「何が強化され」「それがどういう技術として試合に活きるのか?」を理論的に理解する必要があります。
「とりあえず辛いトレーニングをしたから強くなれる」「とにかく走ったからパンチが強くなる」
本当にそうなれば簡単ですが、それでは本当に戦いに勝つことはできません。
なぜなら試合では脳と神経系に刻み込んだ動きしかできないから。
それができない人ほど自滅する。
だから勝つためには「理論的な理解」も含めて脳を鍛えることが最重要なのです。
ただ誤解してほしくないのは、脳を鍛えることが大切でありハードなトレーニングを重要視していないというわけではない。
試合を想定し、フィジカルも極限まで徹底的に強化します。
ただその前提として「脳と神経系とフィジカル」をつなぐ作業をしなければ強くなれないのです。
それはある意味「脳」にも「体」にも負荷をかけることになる。
つまりよりハードになるということ。
そのためにもトレーナーは選手に必要以上の負担をかけずに最大限の効果を出すための「脳」と「体」をつなぐトレーニング方法を知って欲しい。
そんな想いで今回の動画セミナーを作りました。
Quest最新動画セミナー「ブレイン×ボディコネクション 脳と体のつながりを極める」
今回の「ブレイン×ボディコネクション」では「脳」「体」「運動」の関係性に関する世界の最新の知見を紹介しながら、岩沢が武術/格闘技とファンクショナルトレーニングの理論や技術を融合し、40年間の指導で実績を上げ続けた具体的なメソッドの数々を分かりやすくお伝えする渾身の動画セミナーです。
この動画のメリット
1.本などでは分かりづらい脳の構造を理解することができる
2.日々の指導でお客様やアスリートの脳と心に働きかけ、運動の効果をさらに高めることができる
3.運動を通してお客様のメンタルに働きかけ、より幸福感をもたらす指導方法を学ぶことができる
4.脳と動作習得の仕組みを知ることで、自分が経験のないスポーツのアスリートでも指導することができる
5.お客様の様々な悩みを運動を通して解消できるトレーナーになれる
6.お客様の運動の習慣化によってセッションの継続に繋げることができる
内容
1.脳の構造と角部の役割を知る
2.なぜ運動がストレス解消につながるのか?
我々を一瞬でサバンナに戻す運動の働きとは
3.なぜ運動が幸福感をもたらすのか?
運動で分泌されるのはエンドルフィンだけではない
4.運動が脳の働きを高めるメカニズム
集中力、意志力、記憶力、創造性、学習能力・・・
それぞれの能力を高めるために脳のどの部分にどんな運動で働きかけるのか?
5.脳がうつやADHDを改善するメカニズム
薬物による対症療法ではない根本的な解決につながる運動処方
6.運動スキルの習得と脳の関係
最も合理的で確実な動作習得の科学
7.運動の習慣化を阻むものとその対策
なぜ人はこんなに効果のある運動をしたがらないのか?
収録時間
6時間以上
リリース開始日
2023年5月1日
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