大麻成分よりも健康的にハイになる!
以前から一部のアスリートなどに愛用者がいて話題になったCBD。
大麻から中毒性のある禁止成分を取り除いた物で日本でも法的に認められていて、塗るタイプのバームや飲むオイル、蒸気状のものを吸うタイプなどが商品化されています。
僕自身も勉強としてさまざまな商品を実際に試してみました。
有効成分はカンナビジオール(外因性カンナビノイド)でリラックスや鎮痛・鎮静効果、幸福感・高揚感が得られると言われています。
実際に使ってみて、僕はプラセボ以上の効果があるとは思いませんでした。
それはそうですよね。
例えばアルコールやニコチンのように脳に(悪影響も含めて)明らかな影響を与えるなら、法的に年齢制限や販売方法に規制が必要ですが、CBD製品にはそれがないのですから。
しかし人は体内でCBD以上にリラックス効果や高揚感をもたらす「内因性カンナビノイド」という物質を自ら作り出せる事が多くの研究でわかっています。
どうすれば体内で内因性カンナビノイドが発生するのか?
ここまで読んだ方はもうお分かりですね!
はい!
もちろんそれは「運動」です!
科学的な検証結果によると、低強度のウォーキングでも高強度のダッシュでもなく、中強度の軽いジョギングを20分ほど続けると、血中の内因性カンナビノイドの濃度が急激に高まる事が分かっています。
以前はランニングによってもたらされる「ランナーズハイ」は脳内のエンドルフィンがもたらすと言われていましたが、近年の研究ではこの内因性カンナビノイドが主な要因だとする研究が増えています。
この内因性カンナビノイドの発生は犬など狩猟系の哺乳類に一定の持久的運動をさせた時にも見られます。
しかし夜行性で狩猟ではなく、巣穴で夜間に寝ている小さな哺乳動物を捕食するイタチを改良したフェレットに同じ運動させても内因性カンナビノイドの発生は見られませんでした。
つまり狩りや餌を探すために動き回るなどある一定の持久的な行動に対して、脳内でその行動そのものが高揚感やリラックスという報酬をもたらす事で、餌を探す事を自ら求め、それによって生命維持・種の保存をすふという、進化の過程でもたらされたものなのだと考えられます。
人には生命を維持し、種の保存をするために、生存行動にはこのような報酬系の脳内物質が発生するのはよくある事で、例えばご飯を食べると幸福感が得られるとか、セックスには快感が伴うとか、その行動そのものを楽しむ仕組みがあるのです。
身体を酷使しているアスリートがリラックスするためにアルコールより身体の負担がないCBD商品を利用するのはまだわかりますが、日常的なストレスを解消するためだけなら、金額的に高く、目に見えた効果もそれほど高くないCBDを使うより運動した方が良いですよね!
なぜなら運動はタダ!
しかも代謝系が強化され、脂肪が燃焼し、ダイエットやスタイルアップにも効果的!
我々祖先が大変な狩りをするために、「神」が与えてくれたものが内因性カンナビノイド。
飽食の時代に生きる我々がダイエットのために運動してこの内因性カンナビノイドを得るのも少し皮肉な気がしますが、太古の野生を束の間でも取り戻す気分で運動するのも楽しいですよね!
という事で今日もエクササイズを楽しみましょう!
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