なぜQuestでダイエットが成功するのか?-3-

Questでの2ヶ月半、15回のセッションで8キロのダイエットに成功したTさんへのインタビュー第3段です。

Tさんには2回目のセッションから食事や生活習慣など様々なアドバイスをさせていただきました。

その中でも1番重要視していたのは「自分自身と向き合う事」
忙しい毎日、家事とフルタイムのお仕事、家族との関係性、職場での立場と人間関係・・・
それらの中で真面目な性格のTさんは常に結果を出そうとして、ご自分と向き合う事が疎かになりがちでした。
だから例えば昨日のランチで何を食べたのか?
そのあと仕事中、コーヒーを飲みながら何をつまんだのか?
昨日の晩ご飯はどんな味でそれを食べた時どう感じたのか?
そういった自分の行動とそれに伴う感情について考える事も思い出す事もなくなっていました。

「岩沢さんから昨日の事を聞かれてもすぐに答えられなくて、ちょっとショックだった。
特に食べた物だけでなく、その時の気持ちが全然思い出せなくて。
いろいろな事が無意識になっていて。
だけど本当は私はもっと自分の事を大切にしたい人だったはず。
食べたい物を食べて美味しかった時、自分の作った物を家族が食べて喜んでくれた時、仲の良い人と会って話したり笑ったりした時、すごくホッとしたり幸せだったりするはずなのに全然頭に残っていない。
太ってしまった自分が嫌なのに、その理由とも向き合わず、トレーナーに付いたら痩せられる気がして、でもキツいトレーニングを『やらされてる』感覚しかなくて。
体重測っていちいち喜んだり落ち込んだりしても、結局一瞬で10分経ったら忘れていて」

「ああ、このまま新しいダイエット法とかエクササイズ器具とかやっても、きっと何にも変わらないんだってやっと気付いて。
それで岩沢さんといろいろ考えて、スマホの手帳アプリに日記をつける事にして」

「日記には食事の簡単なメモと体重・体脂肪率、そしてその日の気分くらいから始めたんだけど。日記をつけるなんて25年くらいやっていなかったから、何だか新鮮で。
だんだん少しでも時間ができた時に、ネットを見たりするより何時に何をしてどう感じたかを一言でも書くようになって」

「人に言われた嫌な事とかも書いてたら結構ストレス解消になって。
それで岩沢さんに日記が楽しいと言ったら『運動量や睡眠も測って記録したら面白い』と言われて、まんまとApple Watchを買ってしまう事になって 笑」

Tさんはそれがきっかけで毎日の運動量や立ち上がる回数の目標を決めて達成するのが習慣化されました。
彼女の場合、運動した後の気持ち、そして目標を達成した時の達成感など、感情を記録した事が次へのモチベーションになり、その「良い気分」は自分の行動で得られる事を知った事が大きな要素だったようです。

「子供ができてから自分の事は全部後回しになっていたけど、私はそれでは楽しいと感じない人なんだとわかった。ほんの少しでも自分を良い気分にするための時間を持つことで本当の自分に戻った気がしたんです」

「でもそしたら何だか家族を含めた周りの人みんなに優しくできたり、感謝したりするようになって。なんだか矛盾してるんだけど。
きっと自分を大切にしたいのにしていない事がストレスになって無意識に周りにキツくなったりしてたんだと」

何だか元気になり、少しずつだけど痩せてキレイになって、その上優しくなっていってTさんの変化は周りの方にもすぐ伝わったようです。

「旦那さんも言葉にはしないけど態度がなんか優しくなって。子供もそろそろ第二次反抗期なんですけど、急に一緒にいる時間が増えていろいろ話かけてきて。女の子だからいろいろ母親に相談したい時期だったんだなって、そんな事にも気付いて」

「本当は単にダイエットのための運動を教わりたくて岩沢さんのところに来たのに、もっと大事な事に気づけた気がします」

僕から見てもTさんが内面から少しずつ変化した事を感じていました。

例えば言葉の選択。
最初の頃はやった事のない動きに関して
「これ、やるんですか?」
「ムリじゃない?」
「どこに効いてるかわからない?」
などの表現が目立っていたのですが、僕が絶対に無理なエクササイズにチャレンジさせない事、そして必ず意味がある事を理解していってだんだん前記のような言葉は減っていきました。

そのかわり
「あは、また岩沢さん変な事思いついて!」
「絶対〇〇が筋肉痛になる!」
「これで痩せられなかったらがんばった甲斐がないじゃん!」など憎まれ口?のような冗談が増えていったのです。

元々学生時代からスポーツが好きだったからこそ、新しい動きを習得する事は嫌いではない方だったんです。
ただその感覚すら忘れていたんですね。

そのうち「家でももう少しエクササイズしたいからプログラムを立てて欲しい」というリクエストをいただき、家でもできるダンベルを使った「10分でできるサーキットトレーニング」をプログラミングしました。

短時間でできる事からTさんは最初一日置きくらいにやってくださっていたのですが、セッション期間の後半では週に5回に増えていったそう。

「ダンベルのプログラムを始めたのも大きかったですね。1セット3分くらいで終わるから3セットやっても10分以内。で岩沢さんが飽きないように少しずつ種目を変えてくれて。
その新しい種目をセッションで習ってそれを家で復習する事がトレーニングになって。なんか習い事感覚で続けられて。それが気分転換にもなって習慣化できた気がします」

Tさんは最初2キロのダンベルを買ったのですが、最終的に3キロ、4キロ、5キロを買い揃え、エクササイズごとに使い分けるほどになりました。

こうしてまるで最初にいらっしゃった方とは別人のように明るく前向きになったTさん。

さて食事の内容はどうしていたのか?
そして最後に何を感じたのか?

次回が最終回です。



ファンクショナルトレーニングラボ クエスト

ここは東京都新宿区四ツ谷 静かな住宅街のマンションの地下 こんなところに?そこにある小さなジム でもなぜか毎日 老若男女 多様な人々がここに集まる その多くが さまざまなパーソナルジムを彷徨った『ジム難民』 そうここが「探求」という名のジム 誰かがこう呼ぶ 『パーソナル難民、最後の場所』 ここにはあなたの求める「答え」が、きっとある・・・

0コメント

  • 1000 / 1000